とりあえず速く百人一首に参加したい方へ

百人一首快速習得

ゲームとして楽しむ百人一首

「まずは和歌百個覚えなきゃ♪」...でもこれが大変!
ひらがなだらけでよくわからない、取っ付きにくいぞ百人一首。
「いろはかるた」じゃ子供っぽい!見よう見まねでやってみる、大人の嗜み百人一首。
そこで周りを見てみれば、みんななかなか手を出さない...そうです!スタートラインはみんな同じ。
下の句聞いて探し始める、ちょっぴり寂しい百人一首。
結局みんなでやるならトランプ!神経衰弱・大富豪...

投げ出さないで始めよう!逃げ出さないで覚えよう!日本文学史を見渡したって、こんな短い古典は他に無いんです。
覚えてしまえばいろんなドアが開かれる。
文学へのドア、歴史へのドア、心理、生物、気象、色彩、目にも清かな花鳥風月のある風景。
ささやかな自然の変化に目を凝らし、世界のダイナミックな流れを感じる確かな教養へのドアが開かれる。
そしてディープな恋愛の世界も...

そんな百人一首に興味を持ち、通勤途中に練習がてらの携帯ゲーム。
なかなかないんですよね、百人一首のゲームって...(´・ω・`) なにはともあれ、こうして百人一首の世界に片足突っ込んだ私ですが、
いきなり百首丸ごとなんて覚えてられません。
5・7・5・7・7、ミソヒト文字が百個で3500文字!
知恵熱出そうです。でも早く、早く、早く百人一首で勝ちたい!

いずれは全部覚えるにしても、とりあえず早く勝てるようになりたいでしょ?
こんな私と同じキモチの貴方に捧げる、
短期間で勝つ百人一首攻略法です。 スタンプマーク

ゲームとしての考え方

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに     吉野の里に 降れる白雪

まずは私の好きな歌を一首。
太陽が夜の帳を押し上げんとする頃、早起きした頭はいやに冴えているものです。質の良い睡眠は記憶の質を高め、交錯した思考にも論理的な解釈が与えられ、苦しかった悩みがちょっぴり楽になってて...
新しい朝のプロローグが朝ぼらけ。白雪が、月と見まがうばかりに薄明かりを反射させて辺りを照らす。こんなことにハッと気づけるのも快眠のなせる業でしょうか。

朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに

上の句に注目しましょう。詠み人にとっても「朝ぼらけ」は印象的な時間帯。ですから「朝ぼらけ」から始まる歌もたくさんありますよね。小倉百人一首には2首収録されてます。

朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに   現れ渡る 瀬々の網代木

これがもうひとつの朝ぼらけ。2つの歌はどちらも冬の朝の印象的な風景を詠んでいます。春はあけぼの、冬はつとめて。新しい朝は希望の朝です。希望をもって百人一首道を邁進しましょう。

カードゲームとしての百人一首では、下の句がひらがなで書かれています。言い換えれば表音文字で記録されていることになります。
これに対して、読み札に書かれた歌を声に出して読みあげる。ここで読み札の仮名混じり混交文の情報が音声情報に変換されます。
つまりプレーヤーの耳に届くのは「ひらがな」。我々プレーヤーにとっての百人一首とは、ひらがなをヒントにしてひらがなを探すゲームなのです。

あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに

というわけで「ゲーム」百人一首の歌はすべてひらがなで見ていくのが正解です。
ここで「朝ぼらけ」は「夜が明ける頃」という意味を離れ、「あ・さ・ぼ・ら・け」という5つの記号になります。

あさぼらけ あ...
あさぼらけ う...

ゲーム百人一首では、早く取り札を見つけて取れば勝ちです。しかしこの2首のように同じ音で始まる歌は、先頭の同じ部分が読み終わるまでは確定待ちの状態です。うっかり手を出せばお手つき!...仕方ありません。勝つためには「待ち状態」から解放される瞬間に動き出すことです。そのためにどこまで同じか?を覚えておく必要があります。全くはじめての方には申し訳ないのですが、はじめの数文字だけは暗記しなければなりません。
ある歌が「その歌と確定する」最少字数の文字を「決まり字」といいます。この決まり字は百人一首攻略の最低限です。上の2首でいえば、決まり字は「あさぼらけあ」「あさぼらけう」となります。

よしののさとに ふれるしらゆき

続いて下の句。下の句にも決まり字の戦略が当てはまります。2句を丸ごと探すより、できるだけ少ない文字数で探せたほうが速いのです。
そして最小の情報で取り札全体を検索し、最小の情報で場所を覚えておくのです。先ほどの例でいえば「吉野の里に 降れる白雪」は「よし」まで見えれば決まりますし、「現れ渡る 瀬々の網代木」は「あら」でよいのです。

ここで注意したいのは、決まり字が6文字以上の場合です。取り札はひらがな3行で書かれていて、1行目は5文字です。先頭5文字が同じ下の句は、取り札の右側1列が同じなので一見すると似ています。こうした組み合わせが3つありますので、きちんと区別して把握する必要があります。

あさぼらけ ありあけのつきと みるまでに   よしののさとに ふれるしらゆき

こうして上の句の決まり字から下の句を、下の句の決まり字から上の句を連想できるようになれば様々なタイプの百人一首ゲームで楽しむことができると思います。 スタンプマーク

かな文字百首一覧

敵を知り、己れを知る。
上の句、下の句それぞれ全体構造を見てみましょう。


百首かな一覧
歌番号上の句下の句
あきのたのかりほのいほのとまをあらみわがころもではつゆにぬれつつ
はるすぎてなつきにけらししろたへのころもほすてふあまのかぐやま
あしびきのやまどりのをのしだりをのながながしよをひとりかもねむ
たごのうらにうちいでてみればしろたへのふじのたかねにゆきはふりつつ
おくやまにもみじふみわけなくしかのこえきくときぞあきはかなしき
かささぎのわたせるはしにおくしものしろきをみればよぞふけにける
あまのはらふりさけみればかすがなるみかさのやまにいでしつきかも
わがいほはみやこのたつみしかぞすむよをうぢやまとひとはいふなり
はなのいろはうつりにけりないたづらにわがみよにふるながめせしまに
壱拾これやこのゆくもかへるもわかれてはしるもしらぬもあふさかのせき
拾壱わたのはらやそしまかけてこぎいでぬとひとにはつげよあまのつりぶね
拾弐あまつかぜくものかよひぢふきとぢよをとめのすがたしばしとどめむ
拾参つくばねのみねよりおつるみなのがはこひぞつもりてふちとなりぬる
拾四みちのくのしのぶもぢすりたれゆえにみだれそめにしわれならなくに
拾伍きみがためはるののにいでてわかなつむわがころもでにゆきはふりつつ
拾六たちわかれいなばのやまのみねにおふるまつとしきかばいまかへりこむ
拾七ちはやぶるかみよもきかずたつたがはからくれなゐにみづくくるとは
拾八すみのえのきしによるなみよるさへやゆめのかよひぢひとめよくらむ
拾九なにはがたみじかきあしのふしのまもあはでこのよをすぐしてよとや
弐拾わびぬればいまはたおなじなにはなるみをつくしてもあはむとぞおもふ
弐拾壱いまこむといひしばかりにながつきのありあけのつきをまちいでつるかな
弐拾弐ふくからにあきのくさきのしをるればむべやまかぜをあらしといふらむ
弐拾参つきみればちぢにものこそかなしけれわがみひとつのあきにはあらねど
弐拾四このたびはぬさもとりあへずたむけやまもみぢのにしきかみのまにまに
弐拾伍なにしおはばあふさかやまのさねかづらひとにしられでくるよしもがな
弐拾六おぐらやまみねのもみぢばこころあらばいまひとたびのみゆきまたなむ
弐拾七みかのはらわきてながるるいづみがはいつみきとてかこひしかるらむ
弐拾八やまざとはふゆぞさびしさまさりけるひとめもくさもかれぬとおもへば
弐拾九こころあてにをらばやをらむはつしものおきまどはせるしらぎくのはな
参拾ありあけのつれなくみえしわかれよりあかつきばかりうきものはなし
参拾壱あさぼらけありあけのつきとみるまでによしののさとにふれるしらゆき
参拾弐やまがはにかぜのかけたるしがらみはながれもあへぬもみぢなりけり
参拾参ひさかたのひかりのどけきはるのひにしづごころなくはなのちるらむ
参拾四たれをかもしるひとにせむたかさごのまつもむかしのともならなくに
参拾伍ひとはいさこころもしらずふるさとははなぞむかしのかににほひける
参拾六なつのよはまだよひながらあけぬるをくものいづこにつきやどるらむ
参拾七しらつゆにかぜのふきしくあきののはつらぬきとめぬたまぞちりける
参拾八わすらるるみをばおもはずちかひてしひとのいのちのおしくもあるかな
参拾九あさぢふのをののしのはらしのぶれどあまりてなどかひとのこひしき
四拾しのぶれどいろにいでにけりわがこひはものやおもふとひとのとふまで
四拾壱こひすてふわがなはまだきたちにけりひとしれずこそおもひそめしか
四拾弐ちぎりきなかたみにそでをしぼりつつすゑのまつやまなみこさじとは
四拾参あひみてののちのこころにくらぶればむかしはものをおもはざりけり
四拾四あふことのたえてしなくばなかなかにひとをもみをもうらみざらまし
四拾五あはれともいふべきひとはおもほえでみのいたづらになりぬべきかな
四拾六ゆらのとをわたるふなびとかぢをたえゆくへもしらぬこひのみちかな
四拾七やへむぐらしげれるやどのさびしきにひとこそみえねあきはきにけり
四拾八かぜをいたみいはうつなみのおのれのみくだけてものをおもふころかな
四拾九みかきもりゑじのたくひのよるはもえひるはきえつつものをこそおもへ
伍拾きみがためをしからざりしいのちさへながくもがなとおもひけるかな
伍拾壱かくとだにえやはいぶきのさしもぐささしもしらじなもゆるおもひを
伍拾弐あけぬればくるるものとはしりながらなほうらめしきあさぼらけかな
伍拾参なげきつつひとりぬるよのあくるまはいかにひさしきものとかはしる
伍拾四わすれじのゆくすえまではかたければけふをかぎりのいのちともがな
伍拾伍たきのおとはたえてひさしくなりぬれどなこそながれてなほきこえけれ
伍拾六あらざらむこのよのほかのおもひでにいまひとたびのあふこともがな
伍拾七めぐりあひてみしやそれともわかぬまにくもがくれにしよはのつきかな
伍拾八ありまやまゐなのささはらかぜふけばいでそよひとをわすれやはする
伍拾九やすらはでねなましものをさよふけてかたぶくまでのつきをみしかな
六拾おほえやまいくののみちのとほければまだふみもみずあまのはしだて
六拾壱いにしへのならのみやこのやへざくらけふここのへににほひぬるかな
六拾弐よをこめてとりのそらねははかるともよにあふさかのせきはゆるさじ
六拾参いまはただおもひたえなむとばかりをひとづてならでいふよしもがな
六拾四あさぼらけうぢのかはぎりたえだえにあらはれわたるせぜのあじろぎ
六拾伍うらみわびほさぬそでだにあるものをこひにくちなむなこそをしけれ
六拾六もろともにあはれとおもへやまざくらはなよりほかにしるひともなし
六拾七はるのよのゆめばかりなるたまくらにかひなくたたむなこそをしけれ
六拾八こころにもあらでうきよにながらへばこひしかるべきよはのつきかな
六拾九あらしふくみむろのやまのもみぢばはたつたのかはのにしきなりけり
七拾さびしさにやどをたちいでてながむればいづこもおなじあきのゆふぐれ
七拾壱ゆふさればかどたのいなばおとづれてあしのまろやにあきかぜぞふく
七拾弐おとにきくたかしのはまのあだなみはかけじやそでのぬれもこそすれ
七拾参たかさごのをのへのさくらさきにけりとやまのかすみたたずもあらなむ
七拾四うかりけるひとをはつせのやまおろしよはげしかれとはいのらぬものを
七拾伍ちぎりおきしさせもがつゆをいのちにてあはれことしのあきもいぬめり
七拾六わたのはらこぎいでてみればひさかたのくもゐにまがふおきつしらなみ
七拾七せをはやみいわにせかるるたきがはのわれてもすゑにあはむとぞおもふ
七拾八あはぢしまかよふちどりのなくこえにいくよねざめぬすまのせきもり
七拾九あきかぜにたなびくくものたえまよりもれいづるつきのかげのさやけさ
八拾ながからむこころもしらずくろかみのみだれてけさはものをこそおもへ
八拾壱ほととぎすなきつるかたをながむればただありあけのつきぞのこれる
八拾弐おもひわびさてもいのちはあるものをうきにたへぬはなみだなりけり
八拾参よのなかよみちこそなけれおもひいるやまのおくにもしかぞなくなる
八拾四ながらへばまたこのごろやしのばれむうしとみしよぞいまはこひしき
八拾伍よもすがらものおもふころはあけやらでねやのひまさへつれなかりけり
八拾六なげけとてつきやはものをおもはするかこちがほなるわがなみだかな
八拾七むらさめのつゆもまだひぬまきのはにきりたちのぼるあきのゆふぐれ
八拾八なにはえのあしのかりねのひとよゆゑみをつくしてやこひわたるべき
八拾九たまのをよたえなばたえねながらへばしのぶることのよわりもぞする
九拾みせばやなをじまのあまのそでだにもぬれにぞぬれしいろはかはらず
九拾壱きりぎりすなくやしもよのさむしろにころもかたしきひとりかもねむ
九拾弐わがそではしほひにみえぬおきのいしのひとこそしらねかわくまもなし
九拾参よのなかはつねにもがもななぎさこぐあまのをぶねのつなでかなしも
九拾四みよしののやまのあきかぜさよふけてふるさとさむくころもうつなり
九拾伍おほけなくうきよのたみにおほふかなわがたつそまにすみぞめのそで
九拾六はなさそふあらしのにはのゆきならでふりゆくものはわがみなりけり
九拾七こぬひとをまつほのうらのゆふなぎにやくやもしほのみもこがれつつ
九拾八かぜそよぐならのをがはのゆふぐれはみそぎぞなつのしるしなりける
九拾九ひともをしひともうらめしあぢきなくよをおもふゆゑにものおもふみは
ももしきやふるきのきばのしのぶにもなほあまりあるむかしなりけり
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